お客様に無駄をさせないためにも、チラシは当然商品本位でいかねばならない。例えば年に10回チラシを打つとすれば7回以上は商品本位のチラシを打つべきである。商品本位のチラシとは、「商品の価値/価格が明確に伝わるチラシ」のことであり、そのレベルは5段階でとらえることができる。
レベル1 自己満足チラシ制作
お客様のことをほとんど理解せず、自分のイメージや幻想で作るチラシ。
商品はほとんど載せず、シンボル的イメージや女性モデル、キャラクターなどを大きく載せたりする。売上向上にはほとんど寄与しない。
レベル2 目玉型チラシ制作
文字通り、目玉商品中心のチラシ。原価割れ商品や日替わり商品のみで集客を図ろうとする。
集客という点では効果があるが、価格のみでお客様を引っ張っているので、
aトータルの売り上げに貢献しにくい
b粗利額で見るとそれほど増えていない
cお客様が固定化しにくい
などの面がある。
レベル3 価格帯別チラシ制作
このレベルになると、比較的商品を選択しやすくなるが、なにぶん、価格のみの訴求であるから、価格が伝わらない。この点でやはり客志向にかけているといえる。
レベル4 グレード別チラシ制作
このレベルで初めて、価値/価格が伝わるといえる。特に価格をビジュアルにわかりやすく伝えることにより、「この商品をください」と指名買いでくるお客様も増えてくる。
チラシによる固定化とはお客様がチラシを持参し、これをください、というケースが増えることである。
レベル5 客層別グレード別チラシ
レベル4に具体的客層をPRし、ズバリ、これを買ったらお得ですよ、ということを伝えている。本来の商品提案をチラシ上で実践している。