■何を打ち出したいのかでタイトルは決まる
よく「次回のタイトルはどんなのがいいでしょうか」と聞かれるが、はっきり言って、この手の質問には即答できない。なぜなら、その背景が見えてこないと、チラシのタイトルは決まらないからである。
背景とは、次のようなことである。
- 店の一番商品は何か
- 今、一番のびている商品は何か
- その店の強い客層はどんな客層か
- 大型催事は年に何回で、いつやるのか
- 競合店の強み、弱みは何か
- 一番売りたい商品は何か
- 売れ筋スター単品はあるか。それはどの単品か
様々な要素から何を打ち出したいのかを決めてそれからチラシのタイトルを決定していく。
ある家具店のケースを紹介しよう。
■一番商品をタイトルにぶつける
700坪の郊外型家具店の目と鼻の先につい最近3000坪の競合店が出店してきた。
このケースでは「小が大に対抗する戦略」をとらねばならない。つまり、「一点突破全面展開」という手法で対抗しなくてはいけないのである。
リサーチをし、商品力を分析した結果、競合店は「婚礼タンス」が比較的弱いということが分かった。そこで、婚礼タンスといえば今や衰退的商品だが、あえてこの婚礼タンスを強化。競合店を上回るアイテム数、安さを設定し、それをチラシ上で繰り返し打ち出していった。
メインタイトルを「ご婚礼家具を安く売ります!」とし、チラシサイズをB4に絞り、毎日繰り返し打った。何事も徹底することが大事である。
ぜひとも自社の売りたい一番商品を確立し、それをタイトルとしてぶつけていただきたい。