■過当競争に打ち勝つには
超オーバーストアの時代である。通産省の統計ではいわゆる商店数は年々減少してきているとのデータもあるが、減っているのはチラシを入れたこともないような零細点がほとんどだ。積極的に販売集客を打って出る店はどんどん増殖し続けている。
そのため過程に入るチラシの数は増える一方である、チラシが少ない時代においてはチラシそのものがありがたく、希少価値もあったが、現在ではほとんどがゴミ箱へ直行というありさまであろう。そんな過当競争に打ち勝つには、少しでも自店の名前をPRすることである。辞典の名前、すなわち、店名のPRを最大限にするためには、いくつかの法則を押さえておかねばならない。
・店名は最低2か所表示する
一番目につくところに表示するべきだ。
・店名地図はチラシ面積の1/10
店名と地図は通常セットになっているが、目立つようにするため、一定のスペースをとる必要がある。目安として「店名・地図の面積はチラシ全体の1/10」はとってほしい。
店名周りの必須事項
■住所・電話・営業時間
店名周辺に必ず表示しなければならない情報がある。
・住所電話番号をはっきり明示する
住所電話番号は当然入れるわけだが、ここで特に意識しなくてはいけないのが、電話番号である。店の場所がわかりにくい時や、商品に関する問い合わせをするときに電話をする人は多い。だから、でんわ番号の表示にはこだわってほしい。
目立つためには最低一センチ幅の文字で表示し、色も店名、住所と違うものを使い、ぱっと見で目を引くようにすることだ。
・電話注文ができることを明示する
電話注文に応じられるというのも、サービスの一つである。お客様思考をするためには必ず、電話注文承ります。の一言を入れてほしい。また、できることならフリーダイヤルのほうが、より望ましい。
・営業時間・定休日を明示する
これは基本中の基本である。絶対はずしてはならない。なぜならお客様はわざわざ出かけてきたのに店が閉まっていたら、なんて不親切な店なんだと思い込み、その店に悪いイメージを持つものである。営業時間は特に閉店時間を意識して大きめに表示したい。閉店時間というと、夕方がほとんどであるが、それはお客様も忙しい時間なので、とっくに気にするものである。また定休日も同様に色を変えるなどして目立たせたい。
・従業員募集の告知をする
もちろん募集していない会社には関係ないが、いわば無料の求人広告となるので、
積極的に載せるべきである。場合によってはチラシ紙面の中で枠取りをして大きくPRしても構わない。