チラシの役割

セール用のチラシを制作したとしよう 。そのチラシが実にきれいにデザインがまとま ったとしても、そのセールが成功するとは限らない。 チラシの役割はあくまでも、メッセージなのであって、セールの内容がまず魅力的でなければ、そのセールに人は来てくれない。良い内容があって、始めてメディアとしてのチラ シが効果を発揮する。 セールに対するチラシの役割は、集客である。そのチラシを見て、いかに多くの人が店にやってきてくれるかは、内容とデザインの両方がかみ合っていた方がいい。 セールの内容に魅力があれば客は来てくれる。しかし、セールだけなら、他の店だ ってやる 。他の店に勝つには、セール、プラス何 かが必要になる。他の店にはないもの 。それ がサービスであったり、目玉商品だったりする 。 そして、特に有効なのがイベントである。 イベン卜というとタレン卜や人気キャラを呼んで行うものを思い浮かべがちだが、そんなに仰々しいものでなくても、 たとえば 時間限定のワコン販売などはよく行われているが、それほど手間はかからない。もちろん、 人寄せのためのイベン卜に有名タレントでも 呼べればいい 。しかし 、費用もかかるし、 客がそれだけを目当てに来ることもある。 それよりは、セールを活性化させるための イベントを考えることが基本だ。親子連れの 人優先の限定販売とか、100 歳以上(一人 も複数の人を集めた合計年齢でもよい)はさらに 5%引きとか、セールを楽しむためのアイディアが必要なのである。 これは 、ク ライアントが考えることであ って、 デザイナーの仕事ではないと、片づけてはいけない 。こうしたヒントをクライアントに提案することも優れたデザイナーの仕事なのである 。 では、なぜそこまでするのか。それは、より楽 しいチラ シを作るための方法の一つだからだ。 イベント は相乗効果をもたらす。それは割 り引きというメリ ット に対して、付加価値ということになる 。常に付加価値を考えていく姿勢、 これがいいチラシを生み出していく。