チラシ枚数

■チラシの商圏は作るもの

適切なチラシの配布枚数は?という質問もよく聞くが、答えは、自社の取れると想定される証券のエリアで必要とされる分である。商圏というのは、商勢圏の略であるが、字のごとく、商売の及ぶ範囲を言う。

つまり、店の商圏とは最初からあるものではなく、作るものなのである。だから、隣り合った店と商圏が同じとは限らない。例えば魚屋と肉屋が隣り合っているとする。魚屋は超繁盛店で、お客様は車で20分かかっても買いに来るが隣の肉屋は駄目な店なら億役様は魚だけを買って帰ってしまう。この時魚屋は大商圏で肉屋は小商圏なのだ。店舗の力で商圏は決まるといっても絶対に言い過ぎではない。

■時点の商圏を的確につかむには

ゆえに適性チラシ枚数を知りたければ時点の商圏を的確につかむしかない。自店の顧客名簿を持っている場合は比較的簡単にできる。船井総研では商圏分析をする場合、通常は次の2つの方法をとっている。

・プロット法

辞典の周辺地図上に直接お客様の住所をシールでプロットしていく。そうすると、ほぼ自店を中心としてプロット数が集中し、離れるにつれてプロット数が減ってくる。とんだ場所はカットし、最終的に道路、鉄道、側などを分断要員にし、商圏を確定させる。

・出向比率表

辞典を中心におおよそ商圏と見られるエリア+アルファの地図を20~30分割し、それぞれの地域の人口と時点の客数の出向率から商圏を決定していく。

もし、時点のお客様の住所がわからない場合は、ある一定の期間、店頭でアンケートを取り粗品を渡し名簿を作成する必要がある。凝ればマーケティング上、非常に大事なデータである。