売価はズバリ表示する

■価格の書いていないチラシ

価格の書いていないチラシを見たことはあるだろうか。「そんなのチラシじゃない」と思う方も多いと思うが、現に今でも存在する。

・分譲マンションのチラシ

最近不動産のチラシ、とりわけ分譲マンションのチラシは非常に多い。また、最近のチラシは価格をズバリ入れない場合が多くなってきた。理由としてはお客様に興味を持たせ、電話または来店してくるのを狙い、それから営業攻勢を仕掛けようということであろうが、はっきり言って見え見えである。お客様も最近は賢くなっているので、そうそう騙されない。

価格は自信をもって、はっきりと打ち出すべきである。

・バイクショップのメーカー定価チラシ

メーカー主導型の業界においてよく見かけるのが、メーカー定価チラシである。チラシ代をメーカーが負担し、メーカー自身が作成してチラシを打つわけだが、はっきり言って、売り上げに結びつかないのがほとんどだ。なぜなら、ズバリの売価が入っていないので、お客様が高いと思ってしまうからだ。こういうチラシなら、打たないほうがましである。

・「店頭発表」と書いてあるチラシ

一昔前、車のチラシには「店頭発表」というのが多かった。最近では各社ズバリの価格を入れるようになってきたが、まだたまにこういうチラシを見かける。チラシはあくまで商品の価値/価格を伝えるものである。その価格を入れないということは、客をバカにしているといわれても仕方がない。わざわざお客様が忙しい中来店してきて店頭で価格がわかって、なんだ、全然予算に合わないじゃないか、と言って帰ってしまう。これほどの無駄はないし、そのお客様はもう二度とその店には来ないであろう。

お客様の信用を高め、ストアロイヤリティを高めるためにチラシではズバリ価格を訴えないといけない。