デザインは思いつきやひらめきで仕事をしていくものではない。もちろん直感や感性というものは必要であり、デザインにきらめきを与えるものである。 しかし 、それ以上に重要なのが、マーケティングを把握する、生活パターンを知ることだ。マーケテインクは消費者やユーザー、ニーズといった言葉でも表現できる 。
つまり、あなたのデザインを受け取るターゲットがいる場所なのである。その人たちの集団が市場である。マーケティングを把握するということは、その人たちを理解することである。その人たちがどんなところに住み、どのような趣味を持ち、毎日どのような生活を送っているのか。このことは、その人たちが何を欲しがるかを解析するのに役立つ。
もっとはっきり言えば、マーケテイングが今、何を求めているかもが分かっていた方が、的確なデザインができるということだ。 しかし、マーケテイングを把握するには、 種々のデータが必要である。そのデータを集めることをマーケティングリサーチと言う 。 ところが、データを集めることができても、それを解説する力がなければ、正確な判断は難しい。デザイナーとして、そのプ口になれとは言わないが、マーケテインクの考え方だけは、身に付けておいた方がいい。
マーケティングの情報によって、どのようなデザインをすれば良いかのアイディアが、そこから生まれてくるからだ。ただし、マーケテイングを重視し過ぎてもいけない。商品開発でも必ずマーケティングリサーチが行われる。しかし、必すしもそれがヒット商品にならない。
市場には予測し得ないことがたくさんある。それを感性や直感が補うのである。チラシはデザインする場合と、配布先を決める場合にマーケテイングリサーチが必要になる。どこに住んでいるか、性別は、年齢は、職業は、趣味は、 収入は、などを知るのはその一歩である。また、現状を知るためのデータも必要だ。今何が求められているかを知る手がかりになるからだ。例えば折り込みの動向には、種々の意味か、隠されて参考になる。